障害者スポーツとは、身体障害や知的障害などの障害を持つ人が行うスポーツのことです。既存のスポーツを障害者の要求に応じて修正したものが多くあります。障害者スポーツの種類と大会を紹介します。
障害者スポーツとは、身体障害や知的障害などの障害を持つ人が行うスポーツのことです。既存のスポーツを障害者の要求に応じて修正した障害者スポーツが多くあります。「(障害者に)合わせたスポーツ」の意でアダプテッド・スポーツ (adapted sports) ともいいます。しかしながら、全部が健常者のスポーツの修正版ではなく、障害者のために考案された独自の障害者スポーツもいくつかあります。
既存のスポーツを修正した障害者スポーツは、原則として健常者が行なっているスポーツを、
・障害があるためにできないことがある。
・障害があるためにスポーツによる事故の心配がある。
・障害を増悪化させるおそれがある。・競技規則が複雑なため理解しにくい。
などの理由でルールを一部変更して行なっているものを指しています。
そのような障害者スポーツの例として、車いすテニスの場合は、サイドステップやスタートダッシュが健常者のようにできないので、2バウンド後の返球が認められています。しかし、コートの広さやネットの高さなどは、一般のテニスルールに基づいて行われています。
国内外で広く行われている障害者スポーツの例
●車いすダンス:およそ60年前にイギリスで誕生。当初は車いす使用者同士で踊るデュオ方式であったが、のちに車いす使用者と健常者が一緒に踊るコンビスタイルが考案され世界中に普及。
世界選手権など数多くの大会が開催されている。
●身体障害者野球:主に肢体不自由者が行う野球で、1960年頃、神戸市の肢体不自由児医療施設で始まった。その後、元プロ野球・阪急ブレーブスの福本豊氏らの協力により普及。競技は、@全力疾走できない選手の打席には打者代走を認めるA捕手が投球を捕球するか、又はミットか体に触れた時点でボールデットとするBバントは認めない。ただし、障害によりバントの動作しかできない人はその打球を有効とするC試合前に両チームで合意した時は公認野球規則でも試合ができる、などの特別ルールを除いて公認野球規則に準じて行われている。
●ゴルフ:用具やコースは一般と同じであり、あらゆる障害者が個人あるいは団体に加盟して行なっている。ただし車いす使用者は車いすに座ってプレーをしたり、カートを使用してプレーする。
●全国障害者スポーツ大会とは:全国障害者スポーツ大会は、1965年から身体障害のある人々を対象に行われてきた「全国身体障害者スポーツ大会」と、1992年から知的障害のある人々を対象に行われてきた「全国知的障害者スポーツ大会」を統合した大会として、2001年から国民体育大会終了後に、同じ開催地で行われている。大会の目的は、パラリンピックなどの競技スポーツとは異なり、障害のある人々の社会参加の推進や、国民の障害のある人々に対する理解を深めることにある。
●パラリンピックとは:パラリンピック(Paralympic)とは、4年に1度、オリンピック終了後にオリンピック開催都市で行われている「もう一つの(Parallel)+オリンピック(Olympic)」のこと。夏季競技大会と冬季競技大会が開催されている。この大会に出場するためには、@大会で定められた標準記録を突破 A世界ランキングの上位に入り出場権を獲得 B世界選手権大会や地域選手権大会で出場権を獲得 などの厳しい条件をクリアしさらに国内の競技団体に選考されなければならない。世界のトップアスリートだけが出場できる国際競技大会である。